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「日本史研究」明治維新・鎌倉時代――二つの構造転換

第一部 我々はどこを通ってきたのか

1 組織原理から見る二つの転換

2 他分野から転換点を探る

3 主従制「タテ秩序」を生んだ「ヨコ組織」

4 歴史を変えた律令国家の神話

5 摂関政治のもう一つの見方

6 院政期の荘園が武士を育てた

7 主従制の形成――将門・忠常・義家

8 主従制を考える

9 絶対の神とどう付き合うか

10 怨霊などへの鎮魂の変容

11 組織原理の古代・中世・近世・近代

12 新しい時代区分――組織原理の日本通史

第二部 明治維新の諸相

1 複雑な政治過程をあえて単純化

2 徳川慶喜の動きを読む

3 島津久光vs徳川慶喜vs西郷隆盛

4 薩長盟約とは何だったのか

5 身分廃止という維新の「偉業」

6 近代天皇制への変貌

7 アジア軽視の落とし穴

8 海外渡航禁止の「負の遺産」

9 小御所会議のマキャベリズム

10 国学がエネルギーを与えた

11 富国強兵の呪縛

12 異形の明治国家

13 満州事変という分岐点

14 太平洋戦争――明治国家の着地点か――

15 夏目漱石が読まれ続けた理由

16 会津戦争――武士の組織原理の終焉

17 攘夷とは何だったのか

18 復古維新――夢破れた公家たち

19 「明治維新」をどう読むか

第三部 鎌倉時代の変化

1 武士が天皇に反撃するなんて

2 荘園の徴税システムを押さえた

3「愚管抄」――古代思想の挽歌

4 武士「勝ち組」の共通点

5 変遷する「兵(つわもの)の道」

6 主流の権門体制論

7 法の執行のため主従制が普及

8「護良親王」を読み解く

9 主従制は幕府内部から崩れた

10 寒冷の戦国時代に主従制の「再編」

11 秀吉が全国掌握――貫徹した主従制

12 長い江戸時代――吉宗の改造――

13 室町時代――足利義満の誤算――

14 鎌倉幕府の「欠点」

15 「組織原理」再考――自治、共存の伝統

16 鎌倉幕府(1)――頼朝は誰と戦ったのか

17 鎌倉幕府(2)――武家の「自立」原理

第四部 我々はどこにいるのか

1 似た時代を探す1

2 似た時代を探す2

3 アジア戦争の教訓――日本の弱い外交力

4 海外とどう付き合ってきたか、そして今

5 歴史が参考にならない事態1

6 歴史が参考にならない事態2

7 天皇制の条件――過去・現在・未来

8 明治以来の転機は平成か

9 明治以来の転機は平成か(続)

10 資本主義の未来

11 能力主義(1)――生き残っていた権威主義

12 能力主義(2)――民主主義の危うさ